先日、僕たちはゼミ活動の一環で、長野県飯田市にある
『飯田水引』の見学に行ってきました。
↓こちらが飯田水引です。
飯田水引は、長野県飯田市地方に伝え続けられてきた伝統工芸で、水引の全国生産量のなんと70%も占めている一大産業です。婚約の際、二人(両家)の約束事を形に表す儀式である結納などで活用されるだけでなく、現在では相撲協会で使用されている力士の大銀髷に飯田元結が使用されていたり、またかつては1998年の冬季長野オリンピック・パラリンピックが開催された際には、入賞者や参加選手、役員、海外報道関係者らに飯田水引の製品が贈与されていたりなど、世界的にも知名度のある産業です。
今回、僕たち情報ゼミではこの産業を、より末永く後世に残していくために、情報発信で飯田水引を盛り上げていこうという活動を始めました。
まず訪れたのが、『水引の郷山都飯田』という水引博物館です。
ここでは、水引の商品が実際に販売されているだけでなく、数多くの水引による「芸術作品」が展示されています。
ではここで、実際の飯田水引でできた芸術作品を見てみましょう。
な…なんて壮大なんでしょう!??これがすべて水引によって生み出された作品なのです。
豪華で華やかで、美のスケールに圧倒されてしまいました。
しかも、豪華な作品ばかりではありません。中にこの様な、まさに「日本の美」を象徴するかのような繊細で美しい作品もありました。
まるで本物の花のようです。水引はここまでリアリティを追求できるのだということに驚きでした。
これを始めて見たとき、「なんではく製なんか飾ってるんだろう??」と勘違いしてしまいました。これも水引作品なのだとは…スゴすぎです!!??
展示品のなかで、ひときわスケール感を放っていたのが、こちらの作品でした。
なんと、あの『浦島太郎』の世界観を水引で再現しているのです。左下のゼミ生と比較していただくと、いかにスケールの大きい作品かが分かると思います。
また、飯田水引は芸術作品ばかりではありませんでした。展示品の中には、由緒ある水引の「役割」を象徴するものもありました。
また、歴史の古さはこんな展示品からも伺えます。こちらはかつて水引作りに関わった実際の道具たちです。
かつてはこのような道具たちで水引が作られていたようです。
また、販売もしていました。
次に飯田水引協同組合事務所にお伺いしました。
僕たちの水引に関するプレゼンテーションを飯田水引協同組合の理事長岩原さん、副理事長関島さん、事務局の山口さんに見ていただきました。
また、僕たちは今回の見学で、実際に飯田水引を自分たちで「結ぶ体験」を、飯田水引協同組合さんのご厚意で行う事ができました。
こちらがお手本で結んでくださった水引です。
そしてこちらが僕が結んでみた水引です。
ちょっといびつですが…うまくできました!!こちらは水引の基礎の編み方で、「あわじ結び」というのだそうです。この結び方を一回覚えれば、様々な形で応用できると教わりました。
それがこちらで、写真左が本の栞、右が蝶々です。
今回の見学で僕たちは、水引には、人同士の縁や、心と心を結びあう意味がこめられているのだと教わりました。日本の由緒ある「美」の世界が、皆さんとの「結びつき」を心から待ってくれています。
僕たちは、午前中、以上のところを見学と体験をしました。
暑いなかを気遣いいただき、飯田水引協同組合では全員に冷たいペットボトルまで用意してくださいました
ありがとうございます。
午後は新明堂さんに行きました。その様子はまた後日。
僕たち、ワークショップできるかな? やりたいですね。
今日の投稿は以上です。